おおきなかぶ

絵本

ロシアの昔話から誕生したロングセラーの絵本。
1966年初版と歴史は古く、子どもの頃に読んだという大人の方も多いのではないでしょうか。

この絵本について

A・トルストイ 再話 / 内田 莉莎子 訳 / 佐藤 忠良 画
福音館書店(https://www.fukuinkan.co.jp/

定価:990円(税込)
ページ数:28ページ

読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:小学低学年から

ざっくりあらすじ

おじいさんが植えたカブが、あまくて元気の良い、とてつもなくおおきいかぶへと成長しました。
かぶを抜こうと引っ張りますが、おじいさんの力だけでは抜けず、おばあさんを呼んで手伝ってもらいます。それでも抜けず、おばあさんは孫を呼び、孫は、犬を呼びます。

よんでみた感想

このお話しは私が小さい頃からあるので、子ども達には絶対に読んであげたい一冊でした。
一人目の子が3才くらいの頃に購入したので、下の娘は産まれたときから読み聞かせされています。

お話しとしては面白いですが、動物たちが引っ張ってくれるという起こりそうで起こらない非現実的な内容なので、普段から『はてな』がいっぱいの5才娘は、

「ねずみは猫に食べられちゃうんじゃないかな~?」
「こんなおおきなかぶ、本当にあるのかな~?」

などと言い、疑問をぶつけながら絵本を読み進めています。

年少くらいまでは、ただただ「うんとこしょ、どっこいしょ」という掛け声に喜んでいたのに。

我が家の場合、とらえ方や感想が変わっていく子ども達の成長をしみじみと感じることのできる絵本です。

おすすめポイント

「うんとこしょ、どっこいしょ」というテンポのよい掛け声は、子ども達もついつい一緒に言ってしまうのではないでしょうか。

このセリフは登場人物が増えても繰り返し使われるので覚えやすく、小さな子どもでもリズムにのって楽しむことができます。

対象年齢は3さいからが目安のようですが、3さい以下の子どもの興味ももちろん引きつけます。

息子が小学一年生の時に、国語の教科書に掲載されており、宿題としてひたすらに音読していたことを思い出しました。
息子は何度も繰り返して読むうちに丸暗記していましたが…
はじめての音読にはぴったりの一冊です。